イタリアの結婚式

日本では紙切れ一枚提出すれば法的に夫婦と認められますが、世界の中には物凄く面倒な手順を踏まないと結婚できない国が有ります。それは意外にもイタリアなんです。

イタリアで結婚するには、結婚式を挙げないといけないのです。でもそれだけだったらそこまで面倒ではないと感じるかもしれませんが、この結婚式までの道のりもかなりの面倒くささです。

Photos of The Grove NJ - Premiere Wedding and Banquet Hall in Cedar Grove New Jersey

イタリアで結婚式を挙げる場合、事前に役所に○月○日に結婚式を行いますと届け出なければいけません。その時に一緒に提出するのが、出生証明書、居住証明書、独身証明書です。イタリアには日本の様に全ての情報が記載された、戸籍謄本が存在しません。その為何度も役所に並んで証明書を発行しないといけないのです。

証明書も無事提出し終わると、今度は役所が○月○日に誰々が結婚しますと公示します。これはねるとんでおなじみ“ちょっと待ったー”の機会を与えるという意味があるそうで、異議がある場合はそれを申し立てる権利があるのだそうですが、現在は実際に異議申し立てが行われることは無いそうです。



さて、これで結婚式が行える!という訳ではありません。教会で結婚式を行う(宗教婚)場合は、新郎新婦は教会が行う“結婚準備講座”を週に一回一時間を三ヶ月に渡って受講する必要があるのです。この講座を全て受講した後、教会から正式に結婚式の許可が出されます。やっとの事で辿り着いた結婚式は、日本人がイメージするいわゆる教会の結婚式なのだそうです。

さて、イタリアではすべての国民がカトリックだと言われていますが、それは建前にすぎません。勿論信教の自由は有りますので、別の宗教を信じる人も居ます。では、そんな人達も教会で結婚式を行わなければいけないのでしょうか。いえいえそうではありません、実はこんな抜け道が用意されているのです。

Kabul's Neon Wedding Halls : The Picture Show : NPR

他宗教の方や、こだわりのない人に向けて、役所で形式的な結婚式(民事婚)を行う事も出来るのです。この場合、市長に当たる人が聖職者の代わりをし、讃美歌や説教もありませんので、時間も15分程度で終わるそうです。最近では1/4程度の人がこの民事婚を選んでいるそうですが、民事婚を選んでも最初のプロセスは省くことが出来ません。このプロセスに耐えられるかも試練の内なのでしょうか?